少女マンガ界の金字塔
幼い頃『ヴァンパイヤ』『ヴァンピール』という言葉も、旧き佳き英国の薔薇文化?も、ドイツのギムナジウムも、恐怖と美は表裏一体というコトも、この漫画で知りました
思春期に『ポーの一族』で腐や耽美にハマ
った方々は、この続編(と言うか、番外編?)を、甘くも切なく懐かしい、複雑な思いで読まれたのではナイでしょうか?
エドガーが初恋の人な方、私ダケじゃないと思います(遠い目。。。)
『吸血鬼』という伝説的な怪奇モチーフを、永遠の時を生きる美少年たちで描いた名作中の名作。。。
『インタビューwithヴァンパイヤ』も『トワイライト』も、この名作に比べたら色褪せて見えます(贔屓目?)
萩尾センセのdramaは、いつ読んでも素晴らしく、40年前も40年後の今も、キャラクターが本当に存在するかのようで、二次元の紙面の世界に、香りや色や空気感まで鮮やかに描かれています
そのため、読者は世界観へ引き込まれ、エドガーが、アランが、目前にいるかのような錯覚に捕らわれてしまうのです
こちらは続編ではなく、番外編的なストーリーで、まだエドガーがアランと暮らしていた頃のコト
初登場の仲間やポーの村の秘密なども描かれ、なにぶん、40年経てますから、センセの絵柄も多少なりと耽美から離れ、現実的に。。。戦争やヨーロッパ諸国の時代背景はサスガのリアリティー
何はともあれ、超シスコンで憂鬱なエドガーと、ワガママで子供っぽいアランが、再び『そこに居る』という幸せ。。。
往年のファンなら、たまらないコミックです
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