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ラムスプリンガの情景
1巻完結

ラムスプリンガの情景

700pt/770円(税込)

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作品内容

ラムスプリンガ……アーミッシュが、敬虔なキリスト教徒として彼らのコミュニティに残るか、家族を捨て外の世界で生きるかを決めるための、俗世を体験する期間……80年代アメリカ。ブロードウェイの夢破れ、田舎の街でウエイターと男娼をしているオズは、ある日、バーに来たラムスプリンガ期の青年・テオを「客」と間違え部屋に連れ込んでしまう。行くあても無いテオを放っておけず、つい面倒を見てしまうオズ。アーミッシュであることを馬鹿にされても怒ることも、疑うことも知らない純粋な彼に触れるうちにオズはニューヨークで擦れていた気持ちが絆され、彼を愛するようになるが…。

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作品ラインナップ  全1巻完結

  • ラムスプリンガの情景

    700pt/770円(税込)

    ラムスプリンガ……アーミッシュが、敬虔なキリスト教徒として彼らのコミュニティに残るか、家族を捨て外の世界で生きるかを決めるための、俗世を体験する期間……80年代アメリカ。ブロードウェイの夢破れ、田舎の街でウエイターと男娼をしているオズは、ある日、バーに来たラムスプリンガ期の青年・テオを「客」と間違え部屋に連れ込んでしまう。行くあても無いテオを放っておけず、つい面倒を見てしまうオズ。アーミッシュであることを馬鹿にされても怒ることも、疑うことも知らない純粋な彼に触れるうちにオズはニューヨークで擦れていた気持ちが絆され、彼を愛するようになるが…。

レビュー

ラムスプリンガの情景のレビュー

平均評価:4.8 381件のレビューをみる

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高評価レビュー

アーミッシュの選択に賭ける思い
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 非常に残念なことにアーミッシュの事をかなり前から知っていました。(最初はジョン・ブック。次にアル・ヤンコビック。パッチワークをやっていたのでアーミッシュキルト。)
その文化と戒律を知った時はまだ若かったせいもありかなりの衝撃を受けました。
今作の山場に当たるラムスプリンガの選択も、なぜほとんどの若者がアーミッシュとして生きる選択をするのか?不思議でならなかった事を覚えています。
知らずに今作を読めていたらきっと大きなショックと共に感動もかなり大きかったんだろうと思ってしまいました。

主役は絵に描いたようなアーミッシュの青年(苦肉の策を弄して20才)と、夢破れ、ウリをしているニューヨーク出身のダンサー崩れ。
この解りやすくもドラマを産む対比がエンターテイメント性を高めています。
あくまでもドラマチックに描こうと言う作者様の意気込みを感じました。

最も心に残ったのは「素晴らしい呪い」と言う言葉です。
クロエは恋を指して言っていますが、これはアーミッシュが思うアーミッシュの生活全部に対する言葉に受け取れ深く心に刺さりました。
16歳まで一切外部に触れさせず戒律を守ることしか知らない子ども達にとって、我が家.我が故郷は素晴らしき呪いの他ならないと思ったのです。
キリスト教で天国に召される資格は良い行いではなく、どれほど信仰心があるかによります。
良き人であっても信仰がなければ入れない。
ましてやアーミッシュの場合コミュニティから出る事は信仰を捨てたと同意義なのです。
なのでテオの決意は永久追放のみならずキリスト教徒として絶対に地獄に堕ちる事も含まれている訳です。
私は無宗教者なのでそれがどれほどの苦しみなのか想像はできませんが、テオの気持ちの強さが並大抵ではないのは解ります。

さて手に手を取って旅立った2人ですが時代は1980年代、そろそろ国内にアーミッシュの異質さが広く伝わり出した頃です。
テオが傷つき怒りを表しながらも都会での生活を楽しめる事を願ってしまいます。

ダニーがけがわらしいと叫んだ男色行為も最近ニュースとなった聖職者の性的虐 待の8割が10〜13歳の男の子だったのを思い出し、なんともやるせない心持ちになってしまいました。

余計な事ばかり書いてしまいましたが、わりと禁忌に近いアーミッシュについて、こんなドラマチックにBLとして描いた作者様に心から賛辞を送りたいです。
いいね
24件
2021年10月20日
まるで映画のような
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様です。気にはなりつつ、迷った結果読んで良かったと思います。
キリスト教系の宗教集団アーミッシュに属する青年・テオと、夢破れて男娼として生活をつなぐ男・オズの物語です。ん…私的に合うのかな?と一抹の不安がありましたが、違和感なく読めました。
ラムスプリンガ=アーミッシュに属するものが、そのコミュニティに残るか、家族も友人も何もかも捨て、俗世を選ぶか岐路に立つ期間。その期間は、自由を謳歌する期間です。

敬虔なキリスト教系のアーミッシュであるテオは、薄汚れた俗世を知らず、ただただ純粋無垢で素直で可愛いんです。怒り方も知らない心優しき青年。外の世界を初めて知ったテオにとっては、何もかも新鮮に映ったかもしれませんね。恋もその一つ…クロエが言った『素晴らしい呪い』という言葉がまさにその通りだと思いました。恋は人を変えてしまうのです。
オズはダンサーの夢を捨てきれず、くすぶったまま父親への罪悪感に苛まれているようですが、夢は一体誰のものなのか。姑息な手段を使ってまで手に入れようとした夢の舞台。夢は自分が輝くためのものであって、父親のためではないはず。誰のために、何のために踊るのか。踊る事の喜びとか楽しみを忘れて、舞台に立つ事だけに囚われて苦しんでいるのが、とても辛いです。テオに出会って、テオの純粋な心に触れて、見えなくなっていたものが見えた気がします。
もう互いに大切な存在になってる二人に迫るラムスプリンガの最期。ダニーの胸を引き裂かれるような悲しみも辛いし、人前で髪を下ろした意味深なクロエもなんだか寂しい。人は誰しも自由を追い求めたい。ラムスプリンガの決断があまりにも哀しいものですね…敬虔であることに頑なになり過ぎているように思えてしまいます。ほんとに深いお話です。

物語の前半のテオは、ホワホワとしてピュアな可愛いさでしたが、恋を知り、外の世界を知った彼は強くたくましくなったと思います。自分の生きる道を選択する岐路に立たされたら、強くならざるを得ない。『素晴らしい呪い』は彼を変えてしまったんですねぇ。
オズももう一度夢を叶えるために、頑張って欲しい。二人でいれば道は険しくとも、突き進める気がします。
あぁ、良かった!前半ちょっとだれそうでしたが、後半の盛り上がりで挽回しました。うん、良かった!
スピンオフ『親愛なるジーンへ』も楽しみです。
いいね
21件
2021年8月22日
名作です
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ダンサーの夢を諦めNYから遠い街でバーテンをするオズと、アーミッシュの青年テオのお話。アーミッシュの青年に成人洗礼を受ける前のモラトリアムのような期間があり、それをラムスプリンガと呼ぶのを初めて知りました。そのラムスプリンガの期間に都会に出てきたテオは、オズと出会い恋に落ちる。このテオの変化がとてもいい!ラムスプリンガが終わる時オズと生きて行きたいと選ぶテオは、天使だった頃のテオよりもずっといい表情をしてると思います。だけどオズは臆病で、すぐにはテオの気持ちを受け入れられなかったその気持ちもわかります。家族を捨てさせるのも、綺麗なものを壊すも、その原因が自分なのは怖いですよね。だけど、オズの中でテオはどうしようもないくらいに大きな存在になっている。一度は別れる決心をしながらも、ブロードウェイのプロデューサーに背中を押してもらい夢に挑戦するのと同時に、テオを迎えに行くオズに拍手!!!苦しんでいた父の記憶を変えてくれて、また夢を追おうと思ったオズ、彼を変えたのはテオだし、テオがラムスプリンガで知った感情に従って、自分の気持ちに素直に生きようと故郷を捨てる決心をさせたのはやっぱりオズで。ふたりの出会いがまさに運命だったんだろうなぁ。もう一度夢を掴もうとしたことと、テオを諦めないと思ったこと、これは今までのオズからするとすごい決心で、それはテオと出会ったからで・・・。一緒にNYに向かうまでの二人の変化がとても自然にそして魅力的に描かれていて、他のレビューにもあるようにまるで上質な映画を観ているようです。ところで、テオの幼馴染?のダニーはテオが好きだったんだろうなぁ。だけどダニーは兄のこともあるし、何も捨てられなかったんだと思う。だからテオが残ることに固執したんですよね。でもそれもまた運命だと思う。どれが正しいとかなくて、結局選ぶのは自分で、後悔はしたくないと思うのは当たり前。それをクロエのように素晴らしい呪い、と思いながら生きていくんだなぁ。。。。うまくまとまらないですが、本当にスゴい作品です!昔、アメリカに住んでいたときにたまに見かけたアーミッシュの方々のこと、マーケットで食べたフライドチキンを思い出しました。
どうかオズとテオが幸せに生きて行きますように。
いいね
4件
2021年6月10日
胸を打つ作品
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語の冒頭にて「アーミッシュ」という言葉を見たとき、私が一番に思い出したのは10年以上前に、アメリカで起きたアーミッシュを標的とした残忍な銃乱射事件でした。驚くのは事件の悲惨さだけではなく、なんとアーミッシュは事件の犯人を「赦す」とし、罰することを望まなかったのです。私は当時、そのニュースに衝撃を受け、「え!?殺人犯を赦すなんて理解不能だ」と思いました。そして、令和の今…まさか漫画でアーミッシュに触れる日が来るなんて!少し興奮気味で、アーミッシュに関する興味本位と高評価のレビュー見て購入を決意しました。うん。買って良かった!本当に良かった。宗教、恋愛、時代背景、性的マイノリティ、全てバランスよく盛り込まれていて、作者様の教養の深さが窺えます。お気に入りのシーンは沢山ありますが、まず最初に泣けたのは、テオがアーミッシュの村にオズを招き、夜二人きりになったところでテオの懇願によりオズがダンスを披露するシーンです。踊り終えたあとオズが父親に対する思いを吐露し、涙を流す描写は本当に感動的でした。これはテオがオズの機微に初めて触れたシーンでもあったと思います。さらに、テオがオズを抱きしめ「父は怒っていないよ」と慰めます。個人的にこのセリフはキリスト教徒であるテオらしさ(説明が難しいですが、赦しの精神みたいなもの)を感じました。それからもう一つ大好きなシーン。それは物語の終盤、オズが覚悟を決めてテオを村まで迎えに行き、ついに自分の気持ちを伝えるシーンで、オズの表情が4コマに渡って描かれているのですが、あの顔をしかめたような表情が私の心にぶっ刺さりました。きっと、気持ちを伝えるにあたって、不安、勇気、喜び、色んな感情がオズの中で渦巻いたんだろうなぁ。と、私はそう思いました。最後に二人は結ばれますが、おおうでを振って喜ぶ気持ちにはなれず、どこか哀愁の漂う奥深い作品でした。テオはこれからどんな人たちと出会い、何を知って何を思うのか、オズは自分との葛藤を乗り越えてまた舞台で日の目を浴びることは出来るのか…。こんなふうに、読み終えた後も二人のことを沢山考えてしまいました。とっても素敵な漫画に出会えました。作者様ありがとう!!!親愛なるジーンもすごく良かったです。
いいね
1件
2024年8月22日
地雷なんて気にならないくらいの名作です!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 受のダンサー志望・オズが体を売っているのは個人的に地雷なんですが、みなさんのレビューに「映画を観たよう」とあったので、それを信じて購入しました。
映画のよう、の口コミがあるお話にまず外れはないので。
結果、読んで良かったです!

アーミッシュの純粋な青年テオと出会うことで、オズの抱えていた傷が癒され、またオズとの出会いでテオは世界の広さと沢山の感情を知る……。
テオの成長が眩しいです。
「天使のよう」なだけだったら、テオは人としての本当の喜びは知らないままに死んでいったんじゃないかなと思います。代償として、苦しみや憎しみも知ってしまうんですが。

「僕は今なら何をしたって許されるんだ」と言い放つ場面には震えました。ラムスプリンガなら人をあやめてしまっても許される、そんなテオの激情が表されているようで。
チンピラに殴られた時、本当は彼が何を考えていたのかを知ってから読み返すと、お話により深みが出ます。
何回も何回も読み返しました。

ダニーがオズにキスをしたのは、テオがアーミッシュを、自分を捨てると言うほど好きになったものを知りたかったから? 恋というより執着に思えました。
テオがクロエに告げた言葉は、だいぶ合っている気がします。
でも、きっとそれだけじゃない。
感情って複雑ですもんね。言葉では言い表せない。

オズもテオもダニーも好きです。
誰の生き方も否定できない。今まで頑張ったね、これからは幸せに……と言ってあげたい。
彼らが本当に生きているように思えるお話でした。

オズが踊るシーン、クロエが髪をほどく場面、テオが激情をあらわにするシーン、ダニーが泣き叫ぶ姿、夕陽に向かって消えていくシーン、至るところに印象的な名場面が散りばめられています。

絵柄がちょっと古くさいかな、なんて最初に思っていた自分に言いたいです。
このお話は紛れもなく名作で、作者様は天才だと。
いいね
9件
2020年7月6日

最新のレビュー

全く異なる生まれの2人
バーで働きながら身体も売り夢を叶えようとしている受けと、アーミッシュの攻めがたまたま出会い2人の運命の歯車が動き出すお話です。
生まれも育ちも考え方や価値観まで全く異なる2人ですが、それでも唯一無二の存在になっていく、切ないけど幸せで何度でも読み返したくなるお話です!
オススメです!
いいね
1件
2025年4月3日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

圧倒的臨場感の作品
設計:わかちゃん(シーモアスタッフ)
漫画を読んでいるのに挿入歌までも聞こえてきそうな圧倒的臨場感をもった吾妻香夜先生の作品です。何を捨ててて、何を選ぶのか…人生における決断がこの作品にはぎゅっと詰まっています。恋、夢、信仰、家族…テオとオズの葛藤を経た決断に涙します。

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