36歳のサラリーマン、堂原は高校時代のクラスメイト・美央からある日突然電話をもらった。喫茶店で久しぶりに再会し、彼女の話を聞いてみると、息子が異世界転生したらしい――。
表紙とタイトルからギャグマンガかと気楽に読み始めたのですが、すっ
ごく面白くて、切なかった。
心の痛みと救済の物語。かなり胸にキリキリきました。
私は子供のころからファンタジーが好きで、ファンタジーを読みながら、ここではないどこかに行きたいとずっと願っていた。
ナルニア国物語、モモ、ゲド戦記…。あの時私の中にあの世界がなかったら、きっともっとしんどい学生時代を送っていたんじゃないかなと思う。あの世界の広さと豊かさに、私はどれくらい救われてきただろう。
昔は本気でその世界に行けると思っていたけれど、純粋にフィクションとして読むようになったのはいつからだったっけ……。
143頁。サクッと読めて、ズシンときます。
2/16まで半額セール中。超おススメです。
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