真里亞は可愛いくて、
俺がいないと死んじゃう俺だけの彼女――。
献身的な青年リクは、恋人・真里亞のためならなんでもする。
彼女の一言で駆けつけ、どんな理不尽な要求も喜んで受け入れてきた。
自分の全てを注いで幸せにしよう、寂しがり屋の彼女のために。
そう思っていたのに、なぜか少しずつ彼女の好みが変わってゆく。
その意味に気がついた時、すべてはもう手遅れだった。
リクの前にあらわれては傷をつけ去ってゆく、どこかワケアリな人たち。
彼女たちと触れ合うたびに、彼の心は確実にすり減っていく。
退廃的な恋愛を描いたオムニバスシリーズ、男性主人公による第2章・開幕。
自身を削り尽くしたその先で、最後に残るものとは…。