出会わせてくれたレビュアーさんに感謝です。実は、セールのリストを見ていても素通りでしたし、初作家さんでお気に入りに登録もしてなくて、本来なら出会わなかったはずの作品でした。それが、偶然目に留まったレビューがこちらの作品で、その内容に興味を惹
かれ、セール中だったのもあって軽い気持ちで即購入しました。「鉄は熱いうちに打て」じゃないですけど、興味を惹かれたそのままの勢いで読んだのも良かったみたいで、凄く面白かったです。個人的に純愛・身体より心・健気など綺麗目な話が好きなんですけど、どちらかというと対極な作品(割とクズな感じの攻め)で、始まり方も「うーん?」なのに、なぜか引き込まれるという謎現象に陥り、結局「良かった。面白い。」と大満足できる不思議な魅力のある作品です。後半にある先輩の話は、こちらもやっぱり「うーん?」な始まり方なのに、なぜか持っていかれます。引力みたいに強力に惹きつける力があると思います。どんな始まり方であれ、最終的には「一緒に過ごした年月が2人の本気の想いの証拠なんだ」と、安堵とともに祝福できるお話でした。浅そうで実は深い想いがこもっている所も良かったです。
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