「ハイブリッド・スターダスト」のスピンオフ、社長代理の凜とその秘書会沢の馴れ初めのお話。
スピン元の作品を読んでから時間が経っていたこともあって、この作品がスピンオフだとは気が付かないくらい独立した作品です。時間軸はこちらが先ということも
あって、聖人と八京はほぼ出てきません。
二人の馴れ初めは、会沢が凜に一目惚れをしたことから始まります。読んでいて感じたのはとにかく会沢がスパダリなこと。優しくて、いつも笑顔で凜を包んでくれる。年下だけど、凜の幼い頃の記憶にある父親に似ていて、自然と心を開いてしまう相手だったのだろうと感じました。口では素直になれずボロくそに言ってしまう凜ですが、行動の一つ一つが大好きだと言っていて、その全てを理解している会沢には可愛くて仕方がないんだろうなと思います。
結局、凜は社長代理に収まりますが、複雑な家庭に育ったけれども、きちんと愛情を与えられていたからこそ、家族の思いを断ち切れなかった優しさが切ないほど伝わってきました。優しさ故に孤独になろうとする凜を、きちんと追いかけてきて抱きしめてくれる会沢は本当にいい男だなと思います。出会えて良かったと思える二人でした。
描き下ろしで、ようやく二組のカップルが一同に介します。兄弟のじゃれ合いも良かったし、会沢・八京ペアの愚痴ももっと聞きたかったです。
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