もうすぐ犯人逮捕から50年ということで新聞やテレビで頻繁に特集されているあさま山荘事件について興味を持ち、いろいろな本や映画を見るようになりました。
普通の学生が過激派の思想に洗脳されていく過程が分かるかと思い、こちらを購入しました。
既にかなり活動している段階から話がスタートしているので、目的は果たせませんでしたが、主に革命左派のメンバー達がどのように潜伏していたのか、当時の状況を知るにはとても良い資料です。
残念なのは、実名ではなくすべて偽名にしているのでややこしくて誰のことだか分からなくなる点、心理描写が深く描かれていない点、別タイトルで続くので仕方ないですが終わり方が唐突な点です。
良かったのは、とても良く取材してある点、できるだけ客観的に描いている点、ことあるごとに逮捕されたり死亡するまでのカウントダウンをしており、いつの時点かがはっきりしていて緊張感がある点でした。
生まれる前のことだからと、一連の事件を特に調べず知らないで生きてきましたが、教訓を次世代に語り継いでいかなければいけないと感じました。
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