「欲情しないって…言ったくせに…」夫に殴られた頬が痛い。夫のイビキが響く寝室で、私は復讐に手を染めたーー。
『モラハラ夫』という言葉をよく聞くようになったのは、いつ頃からだろう。結婚当初は、こうではなかった。子供が産まれた時、涙を流して喜んでくれた。「この子の名前は幸大だ。めいっぱい幸せになるように」そう言って、息子に名前をつけてくれた。それなのに…!
冷え切った夫との関係をそれでも修復しようとした朱里だが、やがてその気持ちを挫く様々な出来事が彼女を襲う。モラハラ、浮気、浪費、姑からの扱い。朱里の現状を知った血の繋がらない弟・輝は、姉のために行動を開始するーー。
本格的心理サスペンス復讐劇、開幕!